これは食事療法を始めて8年目に入った方の記録です。
私共はこの方を「パンの先生」とまで呼ぶようになりました。
ご自分で工夫された献立も200種類にも及びます。

とても参考になると思いますので、ご本人の了解をいただき、シリーズで紹介していきます。
(文責:NPO法人食事療法サポートセンター 杉山) 

第一回
「私の食事と生活について」
第二回
《パンの先生レシピシリーズ》
ほうとううどん/朝食の例1
第三回
《パンの先生レシピシリーズ》
カレーライス
第四回
《パンの先生レシピシリーズ》

朝食の例2/

第一回

- 慢性腎不全 -

「私の食事と生活について」

自己紹介
69才男性。
平成11年2月から食事療法を続けています。 

趣味は、木彫りとハーモニカで月2回づつカルチャーセンターに通い、マガジンラックや手鏡をつくったり、好きな曲や懐かしい映画音楽などを吹いて自己満足の世界に浸っています。
また、年数回1泊旅行(食事の関係でホテル利用)にも出かけ楽しんでいます。

 Ⅰ. 私の毎日の食事について
医師の指導は、1日当り2000カロリー、たんぱく質30グラム、塩分5グラムです。
1食当りまずは、主食を決めます。(カロリー不足にならないようにでんぷん製品で)
〈朝食〉パン(自家製)が約70gでたんぱく1.5g位、又、低たんぱくホットケーキ100gでたんぱく0.3g(平成18年からたんぱく0となりました)
〈昼食〉麺類(でんぷん製品)では150gでたんぱく0.2g
〈夕食〉飯類(たんぱく値25分の1)240gで0.3g

 1日3食のたんぱく値の摂取割合は、朝と昼はそれぞれ6g〜8g、夕食は、3〜15g、午後3時の間食に1gを基本にして献立を立てて食べています。
野菜については、1日350g以上(うち緑黄色野菜は150g)にし、肉は週に2日位です、あとは魚を多くとるようにしています。
献立表は、120〜130例をつくり、見出しをつけ「アイウエオ」順に並べてファイルし、いつでも取り出せるようにしています。又、テレビや新聞などからも新メニューをとり入れて楽しく美味しくをモットーにしています。

Ⅱ. 献立について
1.     食品の成分表
食品の成分表については、「食品成分表」(五訂日本食品標準成分表)と「腎臓病食品交換表」の2種類がありますが、「食品成分表」を利用しています。
〈理由は、出浦照國著「腎不全のわかる本」192ページ参照〉
可食部100グラム当りのエネルギー、たんぱく値、食塩相当量を利用しています。

食品成分表に記載されていないものについては、該当商品に表示されている場合は、記載されている数値を利用(例えば、マーガリン、ジャム、ハム類、チーズ、みそ等々)、又、記載なくともメーカーに直接紹会して調べます(例えば、紀文のねり製品や、ぎんだらのかす漬け、だしわり醤油など)、解らないものは原則として使用しません。

2.     料理の計算
献立の各食材毎に計算します。
〈例〉
グラム カロリー たんぱく 塩分
レタス 

Ⅲ. 私の献立

腎不全になり、何もわからないとき、病院の栄養士の先生から病院で入院患者に使っている腎臓病の献立表(2週間分)のコピーをいただきました。はじめはその献立表に書いてある通りの献立を2〜3ヶ月続けました(栄養計算をしないで)。そのうち徐々に栄養計算し、曜日を替えたり、献立を入替したりメニューに変更を与えました。又、腎臓病の本にのっている献立を利用したり、料理の本や新聞、テレビなどの献立のうち利用出来そうなものは活用したりしてバラエティに富んだものにし、現在は自分なりのレシピをつくったり、加えたりし、自分の口に合ったレシピにして使っています。

Ⅳ. 日常生活の決まり
1.     ラジオ体操
2.     散歩
3.     1日の歩数計7〜8千歩、目標1万歩
4.     外出より戻ったとき、①  手洗い ②  うがい ③  うすい食塩水で鼻洗い

Ⅴ. 毎日の生活に笑いを
「1日5回笑って、1日5回感動する。自然の空気を胸いっぱい吸いこんで、ガハハハ…ガハハハ…」
笑いは喜びの感情とつながっているスイッチで、副交感神経の反射を高めます。笑い転げると、脳内モルヒネであるエンドルフィンを高め、免疫も高まります。

無理にでもニコニコ笑顔を作って免疫力を上げ楽しく人生を過ごしましょう。
(日医大助教授 高柳 和江、毎日新聞朝刊 平成17年9月2日記事)

病気なんかぶっとばそう!!
なによりも3食の食事を作り、食べさせてくれる妻に感謝しています。

では、次回からメニューをご紹介します。皆さんは、ご自分に合ったようにアレンジしてください。

第二回

最初のレシピ紹介は、「ほうとううどん」と「朝食の例 part 1」です。

《パンの先生レシピシリーズ》ほうとう うどん

食品名
摂取量
 (g)
エネルギー
(Kcal)
たんぱく
(g)
塩分
(g)
ジンゾウ先生でんぷんきしめん
150
423
0.2
-
鶏肉つき)
20
40
3.2
-
あげ
4
19
0.9
-
カボチャ
40
36
0.8
-
ニンジン
20
7
0.1
-
大根
20
4
0.1
-
ゴボウ
10
7
0.2
-
だし
4
3
0.1
0.6
みそ(だし)
8
15
1.2
0.9
はくさい
60
8
0.5
-
合計
 
562
7.3
1.5

《パンの先生レシピシリーズ》朝食の例 part 1

料理名 & 食品名
摂取量
(g)
エネルギー
(Kcal)
たんぱく
(g)
塩分
(g)
ホットケーキ
 
 
 
 
ジンゾウ先生でんぷんホットケーキミックス
100
382
0
0.6
マーガリン
6
38
-
0.1
紅茶牛乳
 
 
 
 
紅茶
130
1
0.1
-
牛乳
55
37
2.3
0.1
サラダ
 
 
 
 
レタス
30
4
0.2
-
ネギ
20
7
0.2
-
バナナ
20
17
0.2
-
トマト
50
10
0.4
-
オレンジドレッシング
10
4
0.1
0.3
ブルガリアヨーグルト
70
43
2.4
-
80
45
0.3
-
合計
 
588
6.2
1.1

第三回《パンの先生レシピシリーズ》カレーライス

食品名
摂取量
(g)
エネルギー
 (Kcal)
たんぱく   (g)
塩分
(g)
もも
40
65
8.5
-
じゃがいも
65
49
1
-
ネギ
40
15
0.4
-
にんじん
20
7
0.1
-
カレールー
19
102
1.1
1.8
4
36
-
-
合計
188
274
11.1
1.8
主食を ジンゾウ先生でんぷん米にすると、
エネルギー548kcal、たんぱく質11.2gになります。
でんぷん米(100g)
エネルギー: 360kcal
たんぱく質: 0.1g

第四回

第四回のレシピ紹介は、「朝食の例 part 2」 と「明太子スパゲティ」です。

《パンの先生レシピシリーズ》朝食の例 part 2

料理名 & 食品名
摂取量 
(g)
エネルギー
(Kcal)
たんぱく
(g)
塩分
(g)
パン
76
244
1.5
0.4
マーガリン
6
38
-
0.1
紅茶牛乳
 
 
 
 
紅茶
130
1
0.1
-
牛乳
50
33
2.1
0.1
サラダ
 
 
 
 
レタス
30
4
0.2
-
キュウリ
20
3
0.2
-
トマト
50
10
0.4
-
ねぎ
20
7
0.2
-
ごまドレッシング
10
53
0.3
0.3
りんご
80
43
0.2
-
合計
 
436
5.3
0.9

《パンの先生レシピシリーズ》明太子スパゲティ

食品名
摂取量
(g)
エネルギー
(Kcal)
たんぱく
(g)
塩分
(g)
ジンゾウ先生でんぷんパスタ
100
293
0.1
-
マーガリン
3
23
0.1
-
からし明太子
23
2.9
4.8
1.3
ねぎ
30
11
0.3
-
ニンニク
5
7
0.3
-
じそ 1
-
-
-
-
減塩醤油
3
2
0.2
0.2
(ニンニク
4
37
-
-
合計
 
357.9
5.8
1.5